2020年02月06日

破折について

今回は破折についてのお話です。
破折とは、歯が折れたり、欠けたりしていることを指します。破折は硬い食べ物(ひづめ等)を噛んだり、ケンカしたりすることで起こります。そして、破折の多くは露髄(歯髄が露出した状態)し、そこから歯の中に細菌が入ってしまうと歯の根っこに膿が溜まります。この状態を放置すると、患部付近の頬が腫れ、膿が皮膚や粘膜を突き破って外に出てくることがあります。今回はこの破折を起こした症例の紹介です。

種類:犬
品種:ミニチュアダックスフント
性別:去勢オス
年齢:3歳3ヶ月

こちらの症例は頬が腫れているとのことで来院されました。見ると右目のすぐ下の頬が腫れており(図1)、口の中を確認すると右上顎の第4前臼歯と呼ばれる大きな歯が破折、露髄していました。そのため後日、全身麻酔下でこの第4前臼歯の抜歯を行いました。第4前臼歯は露髄し(図2)、術前のレントゲン写真では歯根周囲が黒く抜けて、骨が溶けたり、膿が溜まっていたりしていたと考えられます(図3)。


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図1 外貌写真(右目のすぐ下が腫れている(赤矢印))


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図2 右上顎の第4前臼歯の外貌(破折、露髄して歯髄内にプローブが入る)


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図3 右上顎の第4前臼歯のレントゲン写真(歯根周囲が黒く抜けて見える(赤矢印))

露髄が起こっていても発見が早ければ歯を残す治療が可能です。硬いおやつやおもちゃなどは避け、日頃から口の中をチェックしていくことが重要になってきます。

by.獣医師 本田

posted by tokuchan at 15:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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院長のみでの診療になりますので混み合うと思います。ご迷惑をお掛けします。