2018年12月23日

異物の誤飲

子犬や子猫は思いがけないものを飲み込みがちです。ボール、プラスチック片、紐など、遊んで口にくわえているうちに誤って飲み込んでしまいます。小さなものはそのまま便と一緒に排泄されますが、食道や胃、腸に詰まってしまうと大変です。今回は小腸に異物が詰まってしまった症例をご紹介します。

種類:日本猫
年齢:5カ月齢
性別:雄

症状として、昨日からの食欲不振と複数回の嘔吐、発熱が認められました。

腹部超音波検査では、小腸内に大量の液体が貯留しており、その下流の小腸に異物らしきものが詰まっている像が認められました。

手術では、小腸からおよそ1 cm大のスポンジマットの切れ端が摘出されました(図1、2)。その他、腹膜炎などはなく、術後も良好に回復しました。

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図1:小腸内の異物



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図2:摘出された異物(スポンジマットの一部). およそ1 cmの大きさであった

一般的に腸が異物等で閉塞すると、嘔吐、食欲不振のほか、嗜眠や下痢を伴うこともあります。さらに腸が破れて腹膜炎を起こすと、瀕死の状態に陥ることがあります。
子犬や子猫を飼われる際には、食欲や元気などの様子のほかに、遊んでいる玩具の個数・状態をしっかり把握し、飲み込んでいないかチェックしておく必要があります。

by.獣医師 本田

posted by tokuchan at 13:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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