2015年03月02日

椎間板ヘルニア

今回は椎間板ヘルニアです。もちろん、突発的な例も多く診られますが、軟骨異栄養性犬種
(ダックスフンド・シーズー・ペキニーズなど)は、獣医学的に、HansenⅠ型のヘルニアに
かかりやすいということから遺伝性でもあると言えます。(Hansen型の説明に関しては、
難しくなりますのでここでは省略します)
写真はミニダックスのななちゃんです。2月10日に来院されました。


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最も重要な深部疼痛がみられない(骨の痛みが感じられない)ことから、ステージⅣの椎間板ヘルニアであり、治る見込みがないことをお伝えし、そのまま様子を観るか、可能性は低いものの手術にトライするかの選択肢を出しました。


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ご夫婦で連れていらっしゃっていたのですが、ご主人が驚くほど早く手術を決断されたので、すぐに脊髄造影をし、手術に踏み切らせて頂きました。

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翌日のことです。なんと後肢にも尾にも少し反応が出始めたのです。次の日には自力で立てる様になりました。

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正直に言って、可能性の低い手術でしたが、早々に決断され、本当によかったと思います。
2月24日に抜糸においでになったときには、随分歩けるようになっていました。経過良好です。



by.院長
posted by tokuchan at 14:26| Comment(0) | 動物看護士(スタッフ)の日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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