2013年10月28日

ベロちゃん肺水腫(@@;)

こんにちは。獣医師の近藤です。
病院の大おばば様、ペロおばあさんが調子を崩してしまいました。。


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(´・ω・`)ショボーン

肺水腫になってしまいました。

肺水腫とは、簡単に言えば肺を構成する細胞(間質)に水がたまってしまう状態です。
その結果、肺での酸素や二酸化炭素のガス交換が上手くいかなくなり、呼吸がしづらくなってしまいます。

肺水腫になる原因としては、教科書的には低アルブミン血症や毒素などにより血液から水分から滲み出やすくなってしまったり、リンパ管が閉塞することなどが挙げられますが、臨床的に最も多い原因は心臓が悪くなり、肺の血液循環が滞ってしまうことです。
ペロおばあさんの場合はそこまで心臓は悪くなかったのですが、お年のことをお考えにならずはしゃいで心臓に負担がかかったのか、ある朝突然呼吸が悪くなり、肺水腫になってしまいました。。。

肺水腫になると呼吸が早くなるほか、ひどくなると咳が出たり、時には呼吸不全状態になってしまい、死に至ることもあります。
緊急的な処置により改善できることも多いので、心臓が悪い子の飼い主さんは、
「なんかいつもと呼吸の様子がおかしいな…」と思ったら、すぐに病院に連れていってあげてください。

なおペロおばあさんは、今は肺水腫は改善してきていますが、肝臓のできもののせいか肝酵素の値も高く、まだ本調子とはいかないようです。。

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頑張って、ペロ!!


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元気のないペロを心配するシンタでした。


by.獣医師 近藤
posted by tokuchan at 14:14| Comment(0) | 医療日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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