2012年07月31日

歯石除去について

 こんにちは。今日は歯石除去について書こうと思います。

 みなさん、毎日わんちゃん、ネコちゃんの歯磨きはしていますか?おうちの子は、お口をしっかりみせてくれますか?

 犬や猫は虫歯にはなりにくいのですが、毎日の歯のケアを怠るとすぐに歯周病になってしまいます。最初はちょっとした汚れが、すぐに歯石がつきはじめ、歯肉が退行して歯がグラグラになってしまいます。すぐに抜けてしまえばまだ良いのですが、グラグラで歯石だらけの歯は、あっても害(痛みや不快感、病原菌の塊)があるだけでわんちゃん、ネコちゃんがつらいだけです。
 ぜひ、この機会におうちの子のお口をチェックしてみてください。

 毎日の歯磨きのメリットですが、お口を清潔にしてくれることはもちろん、歯が欠けていたり、口の中のできもの(腫瘍)を早期発見することにつながります。
 腫瘍ができていた場合、早期に発見することが重要なのは皆さんにもわかりやすいことと思います。

 歯が欠けている場合も早期に見つけることが重要と言われています。歯髄(簡単にいうと歯の中身)が見えるほどの欠損では、早期に発見すると(48時間以内)歯を抜かずに欠けた部分を覆ってあげる処置で済むと言われています。しかし、いつかけたか分からなければ、いくら根元がしっかりしていても抜歯が必要になります。
 
 うちの子は歯磨きは出来ないけれど、ガムを噛んだり、固いものをかじるから大丈夫という方はいませんか?ガムではしっかり汚れを落とせませんし、固いものをかじることは歯が欠けることの原因になります。意外なことですが犬の歯は人の歯よりも弱いのです。ですからご家庭で骨などの何か固いものをあげる時は、まず与える前に自分でそれを噛めそうかどうか想像してみてください。これなら咬めると思えるものであれば大丈夫ですが、これ咬んだら歯が欠けそうだというものであれば与えるのをやめてください。


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 一度ついてしまった歯石は歯磨きではとることができません。麻酔科での処置が必要になります。麻酔をかけることが心配で躊躇される方は多いのですが、悪くなった歯や歯茎を放置する方が断然体には悪いです。

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今回、新しい歯科装置がともだ動物病院に導入されました。これにより、抜歯やその他の歯科処置が格段に早く、今まで以上に高度な処置を行えるようになりました。ぜひ、この機会にワンちゃん、ネコちゃんのお口の様子を見ていただき、最近においが気になるな、汚れがひどそうだなということがあればお気軽にご相談ください。
by.獣医師:横山輝智香
posted by tokuchan at 20:18| Comment(0) | 医療日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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