2012年06月30日

犬の皮膚のしこり、できものについて①

今回まで主に皮膚腫瘍について書いてきました。それは、みなさんが見たり触ったりして、直にわかるので、少し知識があると早期発見、診断につながると考えるからです。


今回はいつもと少し違って、腫瘍も含めての「しこり」「できもの」についての考え方を書きます。

まず、しこりは原因で大きく3つに分けて考えます。
1、 腫瘍
2、 炎症
3、 その他

この3つのどれかに分けて考えます。見た目だけである程度わかることもありますが、ほとんどは針を挿して細胞を見たりする検査をしないとわからないことが多いですし、悪くなさそうに見えても念のためそうした検査を方が良いことも多いです。



一概には言えないですが、それぞれについて
3、その他 が原因のできものは、しこりの中に脂質や汗・唾液等液体や角質などの分泌物が溜まってできていることが多いです。中身を抜いてしまってもしばらくすると溜まることが多いですが、悪いできものではないことが多く、定期的に抜くことで良いことが多いです。

2、炎症 が原因のできものは熱く腫れていたり、痛がることも多いです。膿がたまっていることもしばしばです。咬まれたり、何かが刺さったり、刺された、最近ワクチンをその場所に打った等が多いです。

1、腫瘍 は腫瘍により見た目も挙動もさまざまです。長くなるので、詳しい内容は次回にさせてください。見た目は、ただのつぶれた水疱様のもの、小さいカリフラワー様のもの、赤い小さい小梅様のものなどなど。これまで扁平上皮癌、肥満細胞腫、乳腺腫、肛門周囲腺腫について書いているので、参考にしてみてください。
重要なのは悪性の腫瘍か良性の腫瘍かということですが、針を挿すだけではなく、麻酔をかけて一部組織を採取する検査を必要とすることもしばしばです。ちなみによく勘違いをされるのですが、良性と悪性の違いは転移や浸潤をするかどうかです。どちらも大きくはなります。その場所に留まらず、肺などに転移する可能性がある、もしくは骨の中にまでどんどん入っていくような腫瘍が悪性の腫瘍ということになります。命にかかわるためそういったものをできるだけ早期発見できる手助けになるよう努めています。

by.獣医師 緒方
posted by tokuchan at 17:25| Comment(0) | 動物看護士(スタッフ)の日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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