2012年06月25日

「猫の甲状腺機能亢進症」

 最近、具合が悪くなって来院する猫ちゃんの中に、甲状腺の病気を患ってきた子達が数例続きましたので、今日は猫ちゃんの甲状腺機能亢進症について書いていきたいと思います。

 甲状腺とは首筋に左右ひとつずつあるホルモンを分泌する小さな器官です。甲状腺ホルモンは、主に代謝をつかさどっていますので、甲状腺ホルモンが不足すると何となく元気がなくて寝てばかり、活動的でなくなるといわれています。逆に甲状腺ホルモンが多く出過ぎると、活動的になってきます。

 犬は圧倒的に甲状腺機能低下症が多く、猫には甲状腺機能亢進症が多いといわれています。

 猫の甲状腺機能亢進症は8歳を超える子に多く見られます。落ち着きがなくなり、食べているのに痩せてくる、目がぎらぎらして中には攻撃的になる子もいます。
 よく吐いたり、下痢をしたり、多飲多尿になるなどの症状を示すこともあります。

 診断は血液検査でホルモンを測ることで診断します。
治療は外科手術で甲状腺を摘出するか、内服薬でホルモンをコントロールする方法が一般的でしたが、最近は食事のみで甲状腺機能亢進症をコントロールできる商品も出てきました。

7、8歳以上の猫ちゃんで、何となく体調がすぐれないなーということがありましたら、一度甲状腺の検査もしてみることをお薦めします。


甲状腺の病気といえば、福島第一原発の事故以後、東北や関東でも小児の甲状腺疾患が増えているようです。全く報道されないので皆さんはご存じないかも知れませんが、事故以前よりも優位に患者数が増えているのが現実です。しかし、それに対しては国も東京電力も責任を取るどころか、マスコミも巻き込み、なかったことのようにしているようです。

そんな中、福島の事故もまだ収束していないのに、国は大飯原発の再稼動を決定しました。あれだけの事故を起こしておきながら、人の健康や命よりも、経済や便利さを優先するやり方に私は納得できません。原発が動かなければ電気は足りないといいますが、本当なのでしょうか?

現在、毎週金曜日に東京の首相官邸前で原発の再稼動反対を唱えるデモがおこなわれており、先週は4万人もの人が集まって再稼動反対の声が上がりました。しかし、新聞でもそのことはなぜかニュースにならず、テレビでもほとんど放送されませんでした。

一箇所にそれだけの数の人が集まって声を挙げるって大ニュースだと思うのですが・・・。どうして報道しないのか?皆さんはなぜだと思いますか?新聞やテレビが言ってることをそのまま信じるって危険ですね。


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by.獣医師 横山輝智香
posted by tokuchan at 10:49| Comment(0) | 動物看護士(スタッフ)の日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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