2011年06月24日

「ハハハ歯歯っ」

実は犬の4歳以上の7割以上で歯周病があると今言われてます。
動物が歯の問題なんて大したことないだろうと思われがちですが、案外けっこう大きな問題なんです。

犬・猫で虫歯っていうのはほとんどないですが、問題は歯石!

歯石ってバイキンのかたまりなんです。歯石が付きすぎることで歯肉炎おこして、歯肉が後退して歯根がでてきて歯がグラグラになって口痛―い!!ってなっちゃいます。
ひどい時は歯の裏側に膿がたまって目の下が腫れてきたりそこが破れて汁が出てくる眼窩下膿瘍って病気もあります。

とにかく予防が一番。小さいときから歯磨きをして歯石がつかないようにするのが体にも負担がないし面倒ですが確実な方法です。
歯磨きは人用の子供用でもいいですし、指にガーゼ等柔らかい生地をまいてでも大丈夫です。食後にドロッとした唾液がでてそれが歯石のもとになるらしく、食後に歯磨きというか歯を拭いてあげるだけでも十分違うみたいですよ。最初はいきなり口の中に何か突っ込まれるというのは嫌がりますので口元をさわったらごほうび、歯ブラシやガーゼに味をつけてあげる等のトレーニングも必要です。

他にはヒルズさんからt/dというご飯が出てまして(病院用)、けっこう歯石の予防効果はいいご飯みたいです。ただ条件は噛んで食べること。犬は丸呑みの動物なのでわざと大きめの設定で作ってありますが、それでも噛まないと意味がないんです。
味もかなりおいしいらしく、猫用のt/dは海外では一番売れてるみたいです。

正直、自分の犬も歯磨きしたことないので、若い割に最近ますます口のにおいにみがきがかかってきました。あまり偉そうなことも実は言えないんですが、みなさん僕の分までワンちゃん、ネコちゃんの歯を大事にしてあげてください。

じゃないと~、歯ぬかないといけなくなっちゃいます。
写真はあまりにも歯石がつきすぎて、かわいそうだけど全部ぬかないといけなくなった
子の抜いた歯です。


11062401.jpg




 歯が悪くなると甘いものも食べれなくなっちゃいますしね、自分も歯医者嫌いなんで気をつけなきゃ。

by.獣医師 道祖利幸
posted by tokuchan at 21:40| Comment(0) | 医療日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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