2011年05月08日

犬の肥満について②

◎肥満の評価方法 

人では身長と体重をもとにBMIというのが求められ、体重(kg)/身長(m)2で計算されます。日本人では18.5~25であれば適正と評価されています。
しかし、犬では品種によって体格差が大きく、このような方法は用いることができません。では、どのようにして評価するのでしょう?

・以前、猫の時に肋骨や腰の骨を触知できるかどうかで肥満の程度を評価するという話をしましたが、犬でも同じ方法が使われます。この基準をボディコンディショニングスコア(BCS)といい、1~5で評価されます。

・理想的な体重の場合、BCS=3とされ、肋骨は薄い脂肪に覆われた感触があり、触ることができます。腰部も同様に触れ、なだらかな曲線を描きます。また、体型は横から見ると腰部にへこみがあり、上からみると腰に適度なくびれがあります。

肥満では厚い脂肪のため肋骨や腰の骨に触ることが難しく、体型はくびれがなく、背中は平らで広いこともあります。

逆に痩せすぎでは脂肪の感触がなく、肋骨・腰に容易に触れ、骨格が浮き出ます。腰部のへこみは深く、上から見ると極度に砂時計のような体型をします。


○今回の話を参考に、改めて自分のところの愛犬の体型を評価してみてはいかがでしょうか?
病院には体脂肪計もあります。どれくらい痩せたか等の評価として測ってみられてもよいかもしれません。

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by.獣医師 緒方
posted by tokuchan at 12:18| Comment(0) | Dr.緒方の「お答えします」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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