2011年01月23日

猫の肥満について

丸っこい猫はかわいらしいものです。
テレビでもでぶねことして人気になったりしています。
癒し系だそうです。
好きなだけ食べて、丸くなって一日中寝ている姿はとても幸せだという気持ちもわかります。そんな感じはします。
でも、その脂肪は猫から運動能力や、猫本来の生活を妨げ、その結果健康に害を及ぼして寿命を縮めることになっているのではないかな-と思わなくはないです。

◎どうして健康にとって良くないのでしょうか

 まず運動能力は落ちます。関節炎のリスクも増えます。そうなると更に運動量は減ります。
 糖尿病のリスクはかなり増えます。脂肪の蓄積はグルコース調節不良の原因となります。
 行動範囲が狭く、排尿回数も減り、トイレの出入りも難しいことから、膀胱炎や結石のリスクも上がります。
 グルーミングが減るので皮膚病も
 肝リピドーシス:これはとても危険です。。肥満猫が何らかの理由(ストレスなど)で食べなくなると、致死的な肝不全を生じる可能性があります。
 心臓・血管・呼吸器も心配です。
 便秘も

肥満はヒトと同じく猫の寿命だけでなく、健康な生活も著しく損ないます。そういった意味では1つの疾患と考えて良いでしょう。

続く(予定)


11012206.jpg 


by.獣医師 緒方
posted by tokuchan at 10:43| Comment(0) | Dr.緒方の「お答えします」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。